京都市の鍼灸院として全身のあらゆる症状を改善へと導いてまいります

当院で行っている井穴刺絡療法の考えとしては【潰瘍】は自律神経の不調により起こると考えられています｡

内臓の働きは必ず自律神経（交感神経と副交感神経）によってコントロールされています。

自律神経がバランス良く働いていると異常は起きないのですが、なんらかの原因で過剰に働きすぎると炎症や潰瘍などの症状に発展してしまいす。

これを【異常興奮】と呼んでいます。

例として【胃の働き】で説明します。

【副交感神経の異常興奮】

消化する物がない時にでも過剰に胃酸の分泌を高めすぎてしまい胃の粘膜の防御力を超えて刺激してしまいます。

空腹時に痛みがあるのがこれです。

【交感神経の異常興奮】

胃の血流が低下するので消化機能も低下します。さらに胃を防御する粘液の分泌も低下しますので、通常よりも消化に時間が掛かり、物理的に胃の粘膜を刺激します。

食べた後に痛みが出るのがこれです。

自身の胃酸の過剰分泌や消化機能の低下、消化の遅れた食べ物の刺激などが繰り返され炎症が起こり潰瘍に発展してしまいます。

このように【胃】だけでなく十二指腸・小腸・大腸などの消化器官も自律神経でコントロールされ、消化と吸収が行われていますが、過剰に働きすぎると消化液などの分泌が高まりすぎて自身の体を傷つけてしまいます。

それはご先祖様からの遺伝による物です。

さらに生まれつきの体質で敏感な部位に発症します。これを感受性の高い部位と言います。

※暴飲暴食のような刺激は別。

つまり【○○潰瘍】も遺伝的な要因でなりやすい人がいるのです。

さらに日常生活で自律神経を異常興奮させる誘因（引き金）となるものが存在します。

（一例です）

［ストレス・気圧の変動・低気圧・運動不足・小麦製品・酸化した油・食品添加物・医薬品・ホルモン剤・炭酸ガス・ビール・炭酸飲料など］

これらは自律神経を刺激し【異常興奮】させる【誘因】となります。

つまり

【自律神経が異常興奮しやすい体質】＋【感受性の高い部位】を遺伝的に持っていてそこに【誘因】が加わると＝【炎症や潰瘍】が起こりやすくなるのです。

単純にストレスが溜まったからといってみんなが胃潰瘍や潰瘍性大腸炎になるわけではありません。

遺伝的な要素が含まれます。

当院で行っている【井穴刺絡療法】が効果的です。

【井穴刺絡療法】は自律神経の治療に特化した鍼灸治療です。

数多くの臨床結果から井穴（せいけつ）といわれるツボと内臓や自律神経の繋がりや井穴刺絡による刺激が【交感神経や副交感神経の異常興奮】を抑える効果があると横浜の医師である浅見鉄男先生が発見されました。

実際に井穴というツボを刺激することで

薬では改善しなかった潰瘍による下痢や腹痛の症状や検査では原因不明だった長年苦しんでいたような症状でも奇跡的な回復をされる方がたくさんいらっしゃいます。

【井穴刺絡療法では】

病名だけに捕らわれずに

問診でお身体の状態をお聞きしてから

腹診をして内臓の状態を確認します。

そこから遺伝的な体質や消化器官の自律神経の反応を考慮しながらツボを選択して治療をしていきます。

検査では異常がなくて原因不明と言われた！という方でも、実際の体の反応を追いかけながら行う治療ですのでお気軽にご相談ください(^^)

※検査結果よりも体の反応を優先して治療を行うことが多いです。

当院の内臓治療では状態によってお灸（箱灸）をすることがあります。

箱灸は内から熱を作り、体の芯から暖めることで血液の流れを促し代謝を上げる効果があるので、自己免疫力や自然治癒力の向上が期待され、体質改善に効果があります。また内蔵の不調・自律神経の乱れなどにも効果的です。

いくら体温計で表面的に36度後半あったとしても【内臓に不調】がある時点で内蔵の機能や血流の低下（冷え）は間違いなくあると言っても良いでしょう。

内臓の冷えは禁物です。